2020.09.23 3177View
骨盤のゆがみを治すことがダイエットや健康維持につながる――。そんなイメージを抱かせる「骨盤ダイエット」や「骨盤リセット」などの広告を見かけたことはありませんか?
ダイエットがうまくいかない原因が骨盤のゆがみのせいだとしたら、ちゃんと治したいですよね。まずは「骨盤がゆがむ」とはどういう状態を指すのかを紹介します。また、骨盤のゆがみが及ぼすダイエットや健康への影響にも迫ります。
結論から言うと「骨盤自体が大きくゆがむことはない」と考えられています。骨盤を構成する仙骨や坐骨などの複数の骨は、強力なじん帯で固定されています。歩くたびに1~2mm程度動くことはあっても、まるでズレたかのように大きくゆがむことはありません。
しかし日常生活でのクセやよくない姿勢などで、骨盤周りの筋肉がアンバランスになることがあります。この状態を分かりやすく伝えるために「骨盤のゆがみ」というワードで表すことがあるのです。
では骨盤まわりの筋肉がアンバランスになると、本当に太りやすくなるのでしょうか。
骨盤が正しい位置にあると、体をしっかり支えることができます。「骨盤がゆがむと太る」と言われるのは、姿勢が崩れやすくなり、筋力の低下や筋肉のこりを招くため。それが代謝の低下につながり、むくみや下半身太りを引き起こすことがあります。
骨盤まわりの筋肉のアンバランスは、姿勢の崩れのほか腰痛につながることもあります。そこでおすすめなのが「骨盤矯正」です。
骨盤矯正のメリットは、骨盤まわりの筋肉のアンバランスを整え、正しい姿勢を保てるようになること。さらに女性にうれしい効果をもたらしてくれます。
体の不調改善につながる
正しい姿勢を保つと、肩こりや腰痛の予防、猫背の改善などが期待できます。また骨盤まわりの筋肉のコリが解消され、血行促進の効果もあるのです。これにより冷えや便秘、生理不順といった不調にも良い影響を与える可能性があります。
また体調が良くなるとアクティブに活動しやすくなるため、ダイエットのための運動やトレーニングがはかどる、というメリットも期待できるでしょう。
美しいスタイルをキープ
見た目においては、姿勢の悪さが太った印象を与える場合があります。骨盤矯正によって姿勢がよくなると、視覚的にスッキリとした印象に変わります。またO脚やX脚の予防や、左右の足の長さの差異が小さくなる、などの効果も期待できます。
自宅で簡単にできる骨盤矯正方法を紹介します。道具を使わずその場でできるものもあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
腰まわし・後屈ストレッチ
1.肩幅に足を開いて立つ 2. 右に10回、左に10回、腰を回す 3. ゆっくりと上半身を前に倒し、また起こす
4. 腰に手を当てて上半身をゆっくり後ろにそらす。3~4を10回くり返す
骨盤枕ストレッチ
1. バスタオルを硬めに巻いてひもで縛ったものを用意する 2. 足を伸ばして座りお尻の後ろに骨盤枕を置く 3. そのまま体を後ろに倒して、骨盤枕をおへその真下へと移動させる
4. 手のひらを床につけ、そのまま5分ほどキープする
お尻歩きエクササイズ
1. 足を伸ばして座り、腕を胸の前で交差させる 2. 左右の足を交互に前に出して進む。このときお尻が浮かないように注意する
3. 前に6歩進み、後ろに6歩下がる運動を何回か繰り返す
無理をせずできる範囲で取り組んでみましょう。またストレッチやエクササイズに加えて、生活習慣を見直してみるのもおすすめです。
ちょっとしたクセや生活習慣が、骨盤のゆがみにつながることがあります。日常的に意識するといいポイントを紹介しますね。
背筋を伸ばしてよい姿勢を意識する
骨盤は背骨や足と連動しています。猫背や足を組む姿勢は、ゆがみの原因の一つに。あごを引き背筋を伸ばして、まっすぐ立つことを意識しましょう。座るときも同様に、両足をそろえて背筋を伸ばします。
体にかかる負荷はバランスよく
いつも決まった方の肩に荷物をかけていると、ゆがみの原因になることがあります。荷物を持つときは左右バランスよく持ちましょう。行きと帰りでかける肩を変えたり、日によって変えてみたりするのがおすすめです。
ダイエットに直接影響するわけではないものの、正しい姿勢の維持や健康・美容をサポートする骨盤矯正。家でできる簡単なストレッチから始めて、軽やかな毎日を送りませんか?
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