日本は値上げに厳しい国ではありますが、ソニーのPlayStation5の値上げに対する批判はより一層厳しいものになっています。ゲーム機本体が値上げするという事態が今後ゲーム業界にどのような影響を与えるのか?ユーザーにとってどのようなタイプのゲームが安定性が高いかも含めて、分析していきます。
ソニー、PlayStation5を約1割値上げ
2022年9月15日から、ソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation5」の価格が約5500円値上げされます。理由としては、「部材高騰などの経済情勢悪化」や「流通の混乱」が挙げられています。PlayStation5はその人気ぶりから、すでに供給不足に陥っており、発売から1年半以上経っても解消されていないことが批判をより白熱させたものにしているようです。
ソニーグループは2022年5月26日に2022年度事業説明会を開催し、PlayStation5の売上について発表しています。この発表によると、2021年度の売上高は2兆7,400億円、営業利益は3,460億円となり、ゲーム&ネットワークサービス分野はこれまでのプラットフォーム移行期における過去最高の売上高・営業利益を記録したと言います。また、PlayStation5にいたっては、過去に類を見ない需要があると発表しました。例えば、米国小売店における実売8万台の達成時間を比較すると、PlayStation4は8万台の達成に9日かかったのに対して、PlayStation5はこれを82分で達成する計算になり、1分間に約1,000台のペースでPlayStation5が販売されることになったと言います。
一方で、市場環境や競合環境に変化も
しかし一方で、PlayStation5のライバルであるマイクロソフトの「Xbox」が、PlayStation5の週間売上台数を上回っているというニュースもあります。これは世界全体での売上台数のことを指しており、Xboxは、「Xbox Series X」・「Xbox Series S」2つのことを指しています。
日本では影が薄いXboxですが、世界のゲーム売り上げを集計している英サイト「VG Chartz」の売上集計データによると、これまでずっとPlayStation5がXboxを売上台数で上回っていたものの、2021年11月下旬に一時XboxがPlayStation5の売り上げを追い越しました。そして2022年初頭の約2ヶ月、Xboxの優位が続いています。
市場全体でも家庭用ゲーム機単体の売上は伸び代に限界が見えてきています。「ファミ通ゲーム白書2022」によると、家庭用ゲーム機ハードウェアやソフトは、オンラインプラットフォームゲームと比較すると、ゆるい伸び、もしくは時折縮小する傾向が見えています。
どこでも、誰でも、どのデバイスでも、は強い
成長速度が加速するオンラインプラットフォームゲームの強みは、自分が既に持っているデバイスでプレイできることです。パソコンやタブレット、スマートフォンなどは、ゲーム以外の目的で既に所有している可能性が高いものです。もちろん、より快適にプレイするならゲーム機という考え方もありますが、ヘビーユーザーでない限りそこまでのクオリティは求めないでしょう。
ここ数年で成長が著しいオンラインゲームの一つに、最新 オンカジがあります。本場カジノの臨場感や緊張感を、オンラインで、さまざまなデバイスで味わえることが人気の理由です。また、登録ボーナスやフリースピンなどは、為替や経済状況に大きく左右されることなく、サービスとして提供できるものなので、その点でもユーザーが離れにくいと言えそうです。
オンラインプラットフォームゲームの躍進はまだ続く
2021年は、オンラインプラットフォームゲームで『ウマ娘 プリティーダービー』の大ヒットもありました。日本国内における市場規模では、なんと79.2%がオンラインプラットフォームゲームです。今後もこの傾向はしばらく続くと思われます。
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